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認知症の親の介護|症状別の対応方法と相談窓口

認知症の親の介護は、身体介護とは異なる難しさがあります。認知症の基本的な症状への対応方法、介護者が疲弊しないためのポイント、利用できる支援制度を解説します。

更新日:2026-04-01

この記事の目次

  1. 認知症介護の基本的な考え方
  2. よくある症状と具体的な対応
  3. 介護者自身のケア(燃え尽き防止)
  4. 使える制度とサービス
  5. まず相談すべき窓口

認知症介護の基本的な考え方

認知症の方は「できないこと」が増えていきますが、感情は最後まで残ると言われています。「怒られた」「無視された」という感情的な記憶は残りやすいため、穏やかな口調・態度で接することが大切です。

「さっき言ったでしょ」「なんで忘れるの」という言葉は、混乱と不安を深めてしまいます。同じことを何度聞かれても、毎回初めて答えるように対応することが基本です。

また、認知症の方には「できる部分」が残っています。すべてを代わりにやってしまうのではなく、できることは本人にやってもらうことで、残存能力を維持できます。

よくある症状と具体的な対応

【徘徊】

GPSトラッカーを携帯品に忍ばせておく。玄関に「チャイムを鳴らしてから出てください」などの張り紙をする。地域の民生委員や近所の方に事情を伝えておくと、外出した際に気づいてもらいやすくなります。

【物盗られ妄想(「財布を盗んだ」と言われる)】

否定せず「一緒に探しましょう」と言う。よく置く場所を把握しておく。重要な物は本人の見えるところに専用の「大切な物入れ」を作ると落ち着きやすくなります。

【夜間不眠・昼夜逆転】

日中デイサービスなどで活動量を増やす。夜間の安全確保のため、ベッドセンサーや見守りカメラの設置も有効です。

介護者自身のケア(燃え尽き防止)

認知症介護は長期戦です。介護者が体調を崩したり、精神的に追い詰められる「介護燃え尽き症候群」は珍しくありません。

一人で抱え込まないことが最も重要です。ショートステイやデイサービスを積極的に利用して、介護者が休める時間を作りましょう。

「認知症カフェ」は認知症の方と家族、地域の人が気軽に集まれる場所です。同じ立場の家族と話すだけでも気持ちが楽になります。全国各地にあり、多くは無料か低料金で参加できます。

使える制度とサービス

認知症の方が利用できる主なサービスをご紹介します。

・グループホーム:認知症専門の少人数施設。家庭的な環境で生活できます。

・認知症対応型通所介護:認知症専門のデイサービス。通常のデイより少人数で専門的なケアが受けられます。

・若年性認知症支援:65歳未満で認知症になった場合、「若年性認知症支援コーディネーター」に相談できます。

金銭管理が難しくなった場合は、「日常生活自立支援事業」(社会福祉協議会)や「成年後見制度」(家庭裁判所)の利用を検討しましょう。

まず相談すべき窓口

認知症介護で困ったときの最初の相談先は「地域包括支援センター」です。全国各市区町村に設置されており、認知症専門の相談員(認知症地域支援推進員)が対応してくれます。

また「認知症の人と家族の会」(0120-294-456)は、全国の家族介護者による電話相談窓口です。同じ経験を持つ方が対応してくれるため、専門機関とは異なる安心感があります。

「まだ様子を見よう」と抱え込まず、少しでも困ったらすぐに相談することが、介護を長続きさせる秘訣です。

⚠️ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の状況については、年金事務所・市区町村の窓口・専門家にご相談ください。

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