親が亡くなって実家(空き家)を相続したとき、どう対処すればいいでしょうか。放置した場合のリスク、売却・賃貸・解体の選択肢と費用の目安を解説します。
更新日:2026-04-01
相続した空き家を放置すると、さまざまなリスクが発生します。
【固定資産税の増税】
管理が不十分で「特定空家」に指定されると、固定資産税の住宅用地特例(6分の1軽減)が適用されなくなり、税額が最大6倍になる場合があります。
【倒壊・近隣への損害】
老朽化が進んだ建物が倒壊した場合、近隣の建物や通行人に損害を与えると所有者が損害賠償責任を負う可能性があります。
【維持費の発生】
固定資産税・都市計画税の支払いが毎年発生します。
相続した空き家の対処法は大きく3つあります。
1. 売却:最もシンプルな方法。特に「相続した翌年から3年以内」に売却すると「空き家の3000万円特別控除」が使える場合があり、税負担を大きく減らせます。
2. 賃貸・活用:修繕してアパートや民泊として運用する方法。初期費用はかかりますが、収入が得られます。
3. 解体・土地売却:建物が古くて使えない場合は解体して土地として売却。解体費用は木造一戸建てで100〜200万円程度。
空き家を売却する際は、相続登記(名義変更)が完了していないと売却できません。2024年から義務化されているため、早めに名義変更を済ませましょう。
「空き家の3000万円特別控除」を使うには条件があります。
・1981年5月31日以前に建築された建物であること
・区分所有(マンション)ではないこと
・相続の直前まで被相続人が一人で住んでいたこと
・耐震リフォームまたは解体後の土地として売ること
この特例は相続開始から3年以内の譲渡が必要です。
すぐに売れない場合や当面保有し続ける場合は、定期的な管理が必要です。
・最低でも月1〜2回の換気・通水(水道管の凍結・悪臭防止)
・庭木の剪定・雑草管理(近隣への越境防止)
・郵便物の確認と不審者対策
遠方に住んでいて管理が難しい場合は「空き家管理サービス」を活用できます。月5,000〜2万円程度で定期巡回・報告を行ってくれる業者があります。
自治体によっては空き家の利活用支援(補助金・相談窓口)を設けているところもあります。
空き家に関する相談は、市区町村の「空き家相談窓口」や「一般社団法人全国空き家管理士協会」で受け付けています。
全国の自治体が運営する「空き家バンク」(空き家の売却・賃貸情報を登録・公開するシステム)に登録することで、移住希望者とマッチングできる場合もあります。
売却・解体・賃貸のどれが最適か迷ったら、まず不動産業者に査定を依頼して市場価値を把握することから始めましょう。査定は複数社に依頼するのがおすすめです。
⚠️ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の状況については、年金事務所・市区町村の窓口・専門家にご相談ください。